うちのおネコ様
ふうー。。やっと帰れる。
部屋を出て数歩行き、ため息をついた。


何してるんだろうー私。

今朝1ヶ月の別れを惜しんだ両親の顔を思い出した。そのあと、淋しくなった自分の顔をのぞきこむ、ルディとブルーの顔を思い出した。

・・・よし!早く帰ろう!!

そう思ってエレベーターのボタンを押したときだった。

「美子ちゃんっ」

振り返ると、昼間アイスティーをとってきてくれた黒髪の男の子だった。

「駅まで行くよ」

「え、ううん。すぐだから、大丈夫だよ」

「いやいや、女の子だし、危ないじゃん」

といいながら、どうやらコンビニにに行くついでだと、後から言った。


なんだ、やっぱこの人は良い人っぽい。


今日の出会いも悪くないかも・・・と、私はちょっとだけエレベーターの中で嬉しくなった。


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