うちのおネコ様
私の眉毛は「八」という素晴らしい漢字を作り、口は「ヘ」というひらがなを作った。
「ルディ!!?」
お風呂場のドアを開けると、赤褐色の耳がピンと張った、私の両手で抱きかかえられるサイズのルディがびしょびしょになって立っている。
「ルディ!!!!!」
どうした事か!
いや、喜ぶべきか・・・
しかし先ほどの青年はどこへ行ってしまったのか?
何がなんだかわからなくなった私は、とりあえずおそるおそる猫の形をした生き物に近づいた。
「にゃああ~~~。。」
「ルディ・・・?」
私は分っている、分っているけど・・・「けど」をつけて、ほんの数分前までいた男性の事が気がかりで本当はしかたなかった。
「・・・おいで??」
目の前の猫は、私が手を差し伸べると、すぐに自分から近づいてきた。
ああ・・・間違いない。この子は昨日までのルディだ・・・。
「ルディ・・・猫に戻っちゃったの?」
猫のルディは濡れて貧相な姿になっている。しかし当の本人はご主人を目の前にして、「にゃあ~~」と何度も鳴くだけであった。
昨日までの猫のルディの姿に、何もかわりはない。
彼の体には少し泡がついていた。私はその泡を洗い落としてあげた。
その時も聞こえてくる「言葉」は、にゃあーという声だった。
お風呂から出てタオルで体を拭いてあげた後も、ドライヤーで毛を乾かしてあげた後も、「日本語」らしき言葉はそれから一度も聞こえてこなかった。
「ルディ!!?」
お風呂場のドアを開けると、赤褐色の耳がピンと張った、私の両手で抱きかかえられるサイズのルディがびしょびしょになって立っている。
「ルディ!!!!!」
どうした事か!
いや、喜ぶべきか・・・
しかし先ほどの青年はどこへ行ってしまったのか?
何がなんだかわからなくなった私は、とりあえずおそるおそる猫の形をした生き物に近づいた。
「にゃああ~~~。。」
「ルディ・・・?」
私は分っている、分っているけど・・・「けど」をつけて、ほんの数分前までいた男性の事が気がかりで本当はしかたなかった。
「・・・おいで??」
目の前の猫は、私が手を差し伸べると、すぐに自分から近づいてきた。
ああ・・・間違いない。この子は昨日までのルディだ・・・。
「ルディ・・・猫に戻っちゃったの?」
猫のルディは濡れて貧相な姿になっている。しかし当の本人はご主人を目の前にして、「にゃあ~~」と何度も鳴くだけであった。
昨日までの猫のルディの姿に、何もかわりはない。
彼の体には少し泡がついていた。私はその泡を洗い落としてあげた。
その時も聞こえてくる「言葉」は、にゃあーという声だった。
お風呂から出てタオルで体を拭いてあげた後も、ドライヤーで毛を乾かしてあげた後も、「日本語」らしき言葉はそれから一度も聞こえてこなかった。