Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜




腕、支えられて 壁ぎわ


すぐに定期は見つかって ―――


脱げそうな靴、履きなおして
改札、タッチして通った




階段、ホーム


「葉山、次にする?」


「ううん!乗っちゃお!」




満員の電車 ―――
相変わらず 人に埋もれる…


苦しくて、上向こうとしたら


「あ… ごめっ!」


「平気?」


「うん」




あれ? 武藤って


こんな顔…してたっけ…?





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