Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
「ユカ〜〜!おはよお〜っ!」
「遅れてごっめ〜ん!!!」
「葉山と申します
いつも娘がお世話になっております」
「いやいやこちらこそ〜!
ご丁寧に〜!」
予定より
少し遅れて到着した、ユリちゃんの家
八百屋さんの店先は賑やか
相変わらず、お客さんがたくさんいて
その隙間をぬう感じで
ウチの親と、ユリちゃんの親が挨拶してる
「あれ…
ユリちゃん、荷物これだけ?
キーボード忘れてるよ?」
「あ、マキちゃんが向こうにね〜
ピアノあるって言うから〜
壊れるの怖いし、置いていく事にした」
「ピアノあるんだ?!」
「うんうん〜!!楽しみ〜!」
「それでは葉山さん、すいませんが
うちの娘、よろしくお願いします!」
「ユリ、これ持ってきな
向こうに着いたら電話しなさいよ?」
「はいはあい」
「あ!らっしゃいお嬢さん!
今日はトマトが甘いよ!」
「いらっしゃいませ〜!」