Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜




夕方


洗濯機の音


床には拡げられた荷物と
お土産がいっぱい


ついでに、私たちもひろがってる




「あ゙〜…張り切って回り過ぎたぁ」


「明日、帰る気がしな〜い」


「ね〜…」


「むしろ八月終わったらぁ
あたしとタカコは もう学校だょ…」


「ユリちゃ〜ん
…うちらは、いつからだっけ…?」


「ね〜…いつからだっけぇ〜」



「――― よし、そろそろ起きよ
おじー、帰って来るし」


「そうだ!ご飯ご飯!」




その日の夕飯は、うちらが作った


って言っても
私が用意すると
すごい時間がかかるから…
メインはユリちゃんで
お皿並べたり サポ




この合宿の間も
だいたいおじーとマキちゃんが
ご飯の用意、してくれて


ヒカルがスゲー、キレイ好きだから
掃除機かけてることが多くて


「うわっ!外!!雨雨!!」


「入れてくるっっ!!!」


スコールみたいな、いきなりドシャ降り
これも毎日だから、当たり前になった




「は〜!!間に合った〜!!」


「ユカ、ありがとう」


「ううん!」


「結構ユカ、洗濯してくれてたもんね」


「な、なんか洗濯は、好きっぽいよ?
…家では一回もやったことないけど」


「あはは!」


「え、えへへへ」




「――― いただきま〜すっ!!」




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