Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
それからしばらく
ユリちゃんは、大学を休んだ
今日は授業が一個、休講になって
お昼前にぽかっと時間があいた
結構一緒に食べてる子たちとかは
講義があって、いないし
どこで食べようかなって考えてたら
「おっはよ〜!葉山さん」
「あ、おはよ〜!」
ユリちゃんの友達に、声かけられた
「あれ?!澤村さん、休み?」
「うん、風邪ひいちゃって」
「え〜ホントに〜?
あ〜、疲れとか?出たんじゃない?
なんか沖縄行ったりとか
店の手伝いとか、いつも言ってたし〜」
「うん…そうかもしれない…」
「あ、じゃあ〜
お昼一人なら、一緒に行かない?」
「うん」
食堂に行くと
時間早いのに、結構人いて賑やか
いつも午後から来たりしてたから
全然知らなかった
「ねねね
こないだの合コンどうだった〜?」
「駄目だね〜
婚カツにはならな〜い」
「就活ダルそうだし〜
あ〜早く結婚して楽したぁい」
「なんか〜男のくせに
働いて食わしてとか言ってるヤツいて〜
ああいうのはイケメンでもムリ〜」
「え〜でもイケメンならいいよ〜
スッッゴいイケメンだけどね!」
「あ、そういえば
チエちゃんと木村くん
付き合ってるみたい」
「えっ!ホントに〜?」
「なんか、否定してなかった?」
「してたけど〜
こないだ一緒に歩いてたし」
「なんだぁ〜やっぱりね〜」
「あ!ねえねえ!
灰谷とさ、あのプロモのコ
付き合ってるんだって?!」