Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜




「は、い…」


「そのせいか、シャウトに照れがあるね

キレイキレイに
歌おうとする癖がついてる
でもこれはライヴ畑の
俺が気になっただけなんで

単純に好みの問題だから
あまり気にしないで下さい」


「―――…」


「それでね、本題
次はちょっと
企画組もうかと思ってるんだ」


「企画?」




「”ガールズスペシャルナイト”
来月の〜…末辺りかな、この日


最近は”こいものがたり”とか
バンドブーム後の一時期に比べると
ガールズバンドが増えてるでしょ


もし、出る気があったら
今日、明日中に、返事くれると嬉しい」




「あ…あの!
私達、学校あって
少し考えさせて貰ったらダメですか?!」


「あ、無理は言ってないんだ
出られないなら出られないでおk
別のバンドを入れるよ」


「………!!」


「店の時間で動いてるからさ
スマンね」




『――― 出ます!!』




そう言ったのは
ほぼ全員、同時だった ―――





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