クローバークロニクル
車はやがてとある高級ホテルに到着し、川端さんと共に最上階へ上がる


どんどん緊張が高まり、手にジワジワと汗が広がる


ええぃ!どうにでもなれ!とスィートルームに踏み込んだ瞬間、私は更に驚いてしまった
















そこに居たのは、私と同じくらいのインド?人の女の子だったから…








川端さんが席を外し、私はその女の子と二人きりになる


こ、こんな女の子が、地球の女王???






「初メマシテ、環…
私ノ名前ハヒンティデス。」


差し出された手を、私は遠慮がちに握手した


クセはあるものの、きれいな日本語に戸惑うシャイな日本人な私…


「あの〜、『おかえりなさい』ってどういう意味ですか?」


まるで聞かれるのを知っていたかのようにヒンティさんは笑って、とりあえず私を椅子に座るよう促した


「ソノママノ意味デス、環…
アナタハ今朝、モウヒトツノ世界カラ帰ッテキタ」


「…どうして?貴女が何かしたんですか?」


ヒンティさんは悲しそうに首を振った…




< 106 / 158 >

この作品をシェア

pagetop