クローバークロニクル
この人は…力のせいで若いまま生かされ続けてきたというの!?


そして、この人は…


自分が死ぬ日を知っている…




彼女が人を部屋に入れ、召し使いの人たちが心配そうに彼女の世話を始めた


私には何語か解らない言葉…


インドの母国語って、何だっけ…?


突然そんなことを呆然と考えていた


あっちの環は、好きな人の為に一生懸命勉強していたのに、私なんて家から近い高校を選んで…


限りある時間を、ただただつまらなく生きてきて…


時間は限られているのに


もっともっと、出来ることがたくさんあるのに!


私はそれすらもつまらないなんて思っていた…









ヒンティさんの悲しそうな笑顔が、何度も私に謝罪してきて


その度に仕方ないのに…って思ったけど




ヒンティさんの言葉の「本当の意味」を、私が知ることは無かった


ヒンティさんの預言が、全ての始まりだったということに…











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