クローバークロニクル

学校へ戻され、不安定な気持ちのまま家へ帰った


海里に会うため、使命を果たすため、それにはこの世界を捨てなければならない


家族も、親友も…


でも、戻っても海里はいつか死んでしまう…



怖い!!


どうしたらいいの?海里の死を受け入れなきゃいけないの?


死ぬと解っていて、全てを捨てなければならないの?


でも



少なくても、もう少し一緒に居られる


最期まで一緒にいれる


それがほんの少しの時間だって


会えない場所から会いたい気持ちを我慢して気にするより、ずっとずっと幸せだ


限られていても、その日まで海里と居たい…


ずっといるって、約束したんだもん


誰よりも…海里を







私は机にあった圭太君の雑誌を片付け、下に降りた



居間ではお父さんが晩酌していて、お母さんはご飯を作っていた


「お母さん…」


「ん?」


「私、ちょっと…コンビニに行ってくる」


「今から?ご飯よ?」


「すぐ帰るから!」


「何買ってくるんだい?」


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