クローバークロニクル
慌てて三歩進んでから「いけない!」と気付いて、ゆっくり歩く…


でも心だけは何歩も勝手に先に進んで、逸る気持ちが止まらない!!


早く海里に知らせたくて、競歩の様に歩きながら海里の部屋まで行った










海里の部屋はエアコンが点けっぱなしになっていて、海里は頭からすっぽり布団をかぶっている


「海里!!起きてよ!」


「ん…むにゃむにゃ…」


「ねえ!!海里ってば!」


「あと5分…」


「海里!事件なの!!」


「何〜?」


海里の命を、繋ぐ道が出来たのに!


「海里、今起きなきゃ、別れる…」


「……………………」





ガバッとこちらを向いた海里は、とてもミスター梅学とは思えないボサボサぶりで…


目は相変わらず1ミリくらいしか開いていない


「な、何?!」


「私…妊娠した!」


「えぇ…?」


パッとしない顔の海里は、イマイチ理解していない…


「海里の赤ちゃんが、いるの!!こ・こ・に!」


お腹を指さすと、海里の目が全開になる


「え?」


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