クローバークロニクル
私は二重サッシの鍵を開け窓を開けた


「環!お前、さっき何だったんだよ!」


「え?」


「人の顔見て悲鳴上げやがって!」


「あ!」


え?海里??


この人海里???圭太君じゃないの??


「あ、あの…」


「で?何の用?」


「あの…」


ヤバい、緊張するよ!だ、だって顔が、顔が、圭太君なんだもん!


「あ〜、お前が言いたいことは解った」


「え!?」


「この間の事だろ?」


「はい?」


「まず、後で話すから遅刻すんなよ。20分までに準備しろ」


「はあ…」


圭太君?海里?は窓を閉めて部屋の中に消えていった


私が時計を見ると、時間は8時…


一体、どうなってるんだろう??



とりあえず洗面所で顔を洗い、髪をセットし、クローゼットを開けて見慣れない制服を手に取った


不安なまま台所に行くと、私の分だけがテーブルに置いてある


「先に着替えたの?こぼさないようにね」


お母さん?は優しく言って、私の前に赤い巾着に入った弁当箱を置いた


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