クローバークロニクル
つわりとか…まだ解らないな…


お母さんが居てくれて良かった


私の本当のお母さんだったら、確実に殺されていただろう


何て考えていたら、巧がビックリしながら台所へ入ってきた


「何?誕生会??」


「あら、お祝いよ〜?」


「薬、出来たの!?」


「赤ちゃんが出来たの」


お母さんの嬉しそうな声に、巧は真っ青な顔して私を見つめた


「姉ちゃん…、できたの?」


「うん…、海里と私の生きた証」


「…………そ、そりゃあ…」


「巧、いい加減シスコンは止めて、お姉ちゃんを祝ってあげなさい?」


お母さんが冷やかすと巧は真っ赤になった


「はあ?誰がっ!ちげーよ、ミスったのかと…
よ、良かったじゃん…。着替えてくる!!」


乱暴に扉を閉めて部屋へ行ってしまった


どうやら、図星…らしいね


「巧、最近貴女が女の子らしくなったから、すごく好きだったみたい…前はケンカばっかりだったからね」


お母さんがクスクス笑ってるけど…


この世界の環って…どんだけだったの!?


苦笑いしか出なかった


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