クローバークロニクル
「環!!!!」


今度はすごい勢いで海里が入ってきて、お母さんとビックリしてしまう


「親父…、うちの親父が…」


「うん、海里の代わりに挨拶に来たよ?」


「…………………」


海里も真っ青になって、口を開けたまま立ち尽くしていた


「俺の台詞を!!」


また海里はUターンして家を出ていく


外からは「親父!勝手なことしてんじゃねーよ!」とか聞こえてきて、久しぶりに爆笑してしまった











「お父さん、環さんと…結婚…」


「カンパーイ!!」


「え?ちょっ!俺の台詞…」


「さっき、父さんが言ったぞ〜」


「だからさ、親父…」





二人がもめているのを横目に、みんなで楽しくご馳走を囲んで食べた


海里のお母さんは嬉しそうに涙ぐみ、海斗は驚きを隠せない顔をしていて、巧は半ギレ、お父さんはもう酔っぱらっていた


「出来れば、2月の環の誕生日に籍を入れたいんですが」


「うん、16歳で幼妻!素晴らしい!」


「だから、親父は黙ってて…」


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