クローバークロニクル

Genetic System

「そんな!何かの間違いじゃないんですか!?」


「でも、これは確かに4枚揃ってる!」


「だって、俺でさえまだ2枚なんですよ?」


「突然4枚だなんて!!朝までは無かったのに」


世界が急に暗くなる


…私、もう死ぬの??


すぐ死ぬの?


何も出来ないまま、死んでいかなきゃいけないの?


こんな想いをするために、この世界に来たの??






「クローバーに詳しい奴に聞いてみる!」


お父さんが慌てて電話に向かう


私の肩を海里がしっかり抱いてくれたけど…


ある程度覚悟はしていたけど…


赤ちゃん…、産めないの?





「五嶋ですが、薬師寺さんいますか?」


みんながお父さんの声に集中した


「あ、すみません五嶋です…、娘の事でお話がありまして…
娘が突然…四つ葉になったんです…」


私が…クローバーの最終形態に…


「…わかりました…、明日向かわせます」


「お父さん…」


「環、明日市のクローバーセンターに行って登録してきなさい…
その後、センターで薬師寺さんを訪ねて欲しいって事だ」


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