クローバークロニクル
来週また検査に来ることを約束して、私達はセンターを出た
「…信じられない」
「何が?」
「進化?私だけ?」
「スゲーよな、この世で2人目だぞ?」
そんなの…、1人だけなんて意味がない
1人だけ生き残っても、海里がいないなら意味ないじゃん…
海里を黙って見つめると、仕方なさそうに笑う
「そんな顔、してんじゃねーよ!俺だって妻子遺して死にたくねーけど…
でもこればっかりはどうにも出来ないし。
まあ、強いて言えば子供の顔を見てから死にたいな〜」
そんな風に笑う海里を、私は助けてあげられない…
1人で生き残らなければならないなんて
でも…そんなの、まだわからない
もし私が本当に生き残るのであれば、海里を助けられるのかもしれない…
きっと
その足で私達は産婦人科に行った
おばあちゃん先生がいる産婦人科で、海里は強引に診察室までついてくる
もちろん内診台までは無理だけど、お腹に直に診察するエコーにはちゃっかり隣に座っていた
「…信じられない」
「何が?」
「進化?私だけ?」
「スゲーよな、この世で2人目だぞ?」
そんなの…、1人だけなんて意味がない
1人だけ生き残っても、海里がいないなら意味ないじゃん…
海里を黙って見つめると、仕方なさそうに笑う
「そんな顔、してんじゃねーよ!俺だって妻子遺して死にたくねーけど…
でもこればっかりはどうにも出来ないし。
まあ、強いて言えば子供の顔を見てから死にたいな〜」
そんな風に笑う海里を、私は助けてあげられない…
1人で生き残らなければならないなんて
でも…そんなの、まだわからない
もし私が本当に生き残るのであれば、海里を助けられるのかもしれない…
きっと
その足で私達は産婦人科に行った
おばあちゃん先生がいる産婦人科で、海里は強引に診察室までついてくる
もちろん内診台までは無理だけど、お腹に直に診察するエコーにはちゃっかり隣に座っていた