クローバークロニクル
「こんな世界だから、大好きな海里の子供が欲しかったんじゃない!クローバー覚悟の妊娠だよ!こんなになってから、駆け込みセックス求めるゲス女よりマシだと思うけど…」


「な、なんですって!?」


「海里がクローバーになってから近よりもしなかったくせに、こんな事になって慌てて近づいてきて、恥ずかしくないの?」


「生意気な!生き残れるからいい気になって!」


「あんた達みたいな恥をさらしてまで生き残りたいなんて思わないわよ!あんた、プライド無いの?
ずっと海里が好きだったなら解るよ?こんな事になって、海里の子供が欲しいって思うなら…
でもあんた達は違う。海里がクローバーになったら、あんなに騒いでいたのに差別した!伝染りたくないから、距離をとった…
そして今回生き残れると解ったらまた海里に寄ってきて…
海里がどんな気持ちかなんて、あんたには解らないでしょう?自分が生き残ることばっかりなんだから!」

「偉そうに!環のクセに!!」


「私は死ぬ覚悟だったよ…
それくらい、海里が大切」


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