クローバークロニクル
突然海里が黙り始めたので、私も黙った


自転車は5分程で駅に付き、すぐに電車が来て乗り込む


周りはみんな、同じ制服ばかり


私がキョロキョロしていると、突然傍に男の人二人が寄ってきた


「おっはよー、海里!環ちゃん」


「おす」


「おはようございます」


「あれ?環ちゃん、何か大人しいね…何かあったの?」


「え!?いえ…」


「まさか〜海里に何かされたの〜?」


「してねーよ!あっちいけ、万年発情期共が!」


「すいませんね〜、お邪魔しました」


二人はおちゃらけながら、また車内を移動していった


「ってか誰!?」


「俺のクラスメート…」


はあ…と海里がため息をついて、ふわっと海里の香水の匂いがした


「ねえ、私ってうるさいキャラなの?」


「え?」


「なんか大人しい…って言われたから」


「いや、キョドってるからじゃねーの?」


「そう…」


『次は梅ヶ丘学園前〜梅ヶ丘学園前〜』


「ほら、着いたぞ」


「梅ヶ丘学園??」


私がまたキョドってると「調子狂うな…」と海里がまた呟いた




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