クローバークロニクル

「五嶋！」


ノートを職員室に運んでるとき、クラスの男子に呼ばれた


誰？？かわからないけど、とりあえず立ち止まった


「半分持つから！悪いな」


ああ、多分同じ当番なんだ…


後でよんちゃんかきょうちゃんに名前を教えてもらおう…


私とクラスメートは二人でノートを運んでいた


軽く談笑していて、彼はとっても話しやすかった


ふと向こうから海里が歩いてきて、私達は通りすぎる


その時頭にポンと手を置かれた


「え？誰？お兄さん？」


私はチラッと後ろ姿の海里を見たが、海里は構わず歩いていく


「うん、そのようなもん。」


いいんだ、これで。ここで嵐山君を探そう…


環は環だけど、今は私がここにいるんだから、仕方がない…


私はまたノート運びに戻った













放課後はよんちゃんときょうちゃんにあちこち連れてってもらって、楽しく過ごせた


慣れなかったけど、なんとか家まで帰りつく


「ただいまー」


「あ、環、おかえり」


な、慣れない…


お母さん？は美人で専業主婦なんだろう…家はピカピカきれいだった