クローバークロニクル
「お手付き、ね」


「へ?」


今の…


今の……


今のは…キス!?


「な、何すんのよ!」


あわわ!あの圭太君顔とキス?キス!キス!?


私は慌てて口許を押さえる


「お前は俺の事が好きなんだよ!」


はあぁぁぁぁ!?


何、その俺様発言!


「私、あんたなんか好きじゃないし!ってか、彼氏いるのに、何て事を〜」


唇をゴシゴシと手の甲でこする


「はあ?いつ出来たんだよ!」


「2週間前だよっ」


「嘘つけ!」


「本当だもん!あっちの世界で…嵐…」


「あっちの世界!?…何だよ、得意の妄想かよ」


「ち、違うわよ!昨日まで私がいた世界の事だよ!
日食なんかなければこんな事にならなかったのに…」


「お、お前…、何言っちゃってんの?」


「…あんたには信じてもらおうなんて、思ってないわよ…
頭がおかしいとか思ってればいいよ…」


早く部屋から出ていけばいいのに…


って思った。いくら顔が圭太君でも、この人は私の好きな人じゃない…


解ってくれないなら、それでいいから!





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