クローバークロニクル
だけど…私にはもう好きな人がいるから


ここに来る前に、付き合っちゃったから…


「こっちの環には黙っててあげるから、好きに遊んだら?付き合うなり、連れ込むなり…」


「おい!どっかで絶対バレるだろ?」


アホか!


「バレないように遊べばいいでしょ!タラシなんだし。女の子大好きなんでしょ?」


「…嫌いな奴なんていないだろ?」


「じゃあ、いいじゃん。私がここにいるうちは、自由になれば?目を瞑っててあげるよ。
私、婚約なんか嫌だし」


「お前が見てないと、意味ないだろーが!ムカつくな!」


海里は突然立ち上がって「帰る」と言い出し、私が唖然としていると窓へと歩き出した


かと思ったら、忘れ物をしたかのように振り返り、私の肩の部分をぐいっと掴んで、当然のようにキスをして帰っていった…


「な、何だ?あれ…」


肩の部分だけが掴まれたままの形で残り、私まで勢いのせいかドキドキするのを忘れていた…




ってか…意味が解らない



何なの???




私の中で疑問ばかりが残っていった…




< 37 / 158 >

この作品をシェア

pagetop