クローバークロニクル
奇々怪々な行動をする海里


次の日の朝にはケロッとして普通にやって来る


最初の日はあんなにぶっきらぼうな感じだったに、日を追うごとに海里は饒舌になってる気がする…


やれクラスメートの話だったり、コクられた話だったり…


入学してから、文化祭では人気投票1位を取り続けてるとか…


当たり前だよ…


違う世界ではイケメン若手俳優で人気急上昇だったんだから


その顔ならモテてモテて大変でしょうよ!





「聞いてんのか、環!?」


「聞いてません!!」


「ぶっ!ダッセ〜、返事してんじゃねーよ」


ケタケタ笑いながら自転車をこいでいく




実際海里の人気はすごくて、駅で待ち伏せしてる他校の女の子達がいたり、下駄箱にはラブレターが本当に入っていたり、ファンクラブがあったり…


ファンクラブ会長には会う度に睨まれ…


『ただの幼馴染み』という理由で、何とかそれで済んでいる…と思う


まったく、何だってこんなしなくていい想いをしなきゃならないんだ!


「理不尽だね〜」


「まあ、追いかけてきちゃった環の、宿命?」


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