クローバークロニクル
…みんな怖いんだ


誰だってかかりたくない


誰だって死にたくない


…でも、あの人には必ず死がやって来る…


死刑宣告を受けてしまったんだ


決して感染性がなくても、みんな怖くて、死にたくなない




それでもこんな会話は悲しい…


もし、身近な人がクローバーになったら、私もこんな風に差別するような話をするのだろうか?


こんな風に敬遠したくなるんだろうか…?






…そんな事、したくない。でもしてしまうかもしれない

クローバーになるかもしれない…そしたら、蔑まれるのだろうか…


そんな事を考えていたら、ふと海里の手が私の手を掴んでいた


どうしてだろう…


いつもの私なら振り払うはずなのに、この時は雰囲気にのまれて、黙って手を繋いでいた









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