クローバークロニクル
いつも通り笑う海里を見て、何だか安心してしまうよ


顔色はまだ少し悪いけど、笑ってるから…


「家で腐ってても仕方ねーしな!どうせ夏休みもすぐ来るから、休めるし…」


「そうだね!」


振動を受ける度に下半身がビリビリと痛くなったけど、黙って我慢した


言ったら何言われるか!!


絶対からかわれるっ!


…女の子って、大変だ…





駅についてから、海里は私の手をずっと握っている


そんな事にもいちいちためらってしまって…




「おっはよー、かい…あれ?」


「よう、」


「あれ?」


海里の友達がその光景に速攻に気付いて、指を指された


「遂に?」


「いいだろー!」


「お前、学校サボって何やってるんだよ!」


「バーカ!風邪だよ!サボってねーから!」


「じゃあ、何だよ!ソレは!?」


「いいだろー?」


「はあ今さら?引っ張るだけ引っ張って、おせーんだよっ!」


二人とも楽しそうに笑ってる中、私一人だけ恥ずかしくて俯いていた…





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