クローバークロニクル
海里の傍にいてあげたい


ずっと傍にいてあげたい…


でも、何て言えばいいんだろう?私はクローバーでもない普通の高校生で、そんな私が学校を辞めたりなんか出来ないのは解ってる




それでも、今は学生よりももっともっとやらなければならないことがたくさんある


お母さんもお父さんも許してくれないかな…







「環?ちょっと話があるんだけど…リビングに来てくれる?」


お父さんが帰ってくるなり私の部屋をノックしながら、そんな事を言った


なんだろう?


不安と緊張が渦を巻きながら、私の頭を駆け巡った







「今、時ちゃんと会ってな、海里君の事を聞いたんだ…」


時ちゃん、海里…


海里のお父さん??


「海里君との事は、お母さんから休みに聞いていたから…お父さんビックリして…環は知ってるんだろ?」


海里の事


クローバーだよね?


「…知ってるけど…」


その言葉に、お父さんは深いため息をついて頭を抱えた


「知ってて付き合っているのか?」


お父さん…まさか!!



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