クローバークロニクル
「海里の病気の事も含めて、うちの親がお付き合いを認めてくれるって」


「え?マジ?!」


「マジ!」


「ヤッター!」


海里の笑顔はとびっきりで、本当は今日の出来事にすごく傷ついたんだろうに…受け入れられることに過剰に喜んでいた



「…私も、学校、辞めようかな」


「は?」


「そうすれば、ずっと一緒に居られるじゃん!」


「環…」


一瞬嬉しそうな顔をしたのに、すぐに考え込んでしまった


「もしお前がクローバーにならなければ…高校中退になるんだよな」


「…そりゃあ、そうだけど」


「クローバーじゃないのに辞めたら、もし特効薬が発明されて、辞めたやつらが復学してもお前は戻れない…」


「うん、まあそうだよね…」


「嬉しいけど、ダメ」


「何で?」


私は海里のために!!


「お前のご両親に申し訳立たない!」


「でも…!!」


私がいないときに海里に何かあったら…って思うと


「環、学校以外でずっと一緒にいよう?たった数時間だろ?」


「海里…」


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