好機逸すべからず!!
ドキドキと心臓が騒がしいのは体中に回ったアルコールの所為なのか、それとも大村の所為なのか。

今日に限って大村は目を逸らしてこない。

そんな目で見られたら…。

「キスでもするか?」

口の端に笑みを作り、冗談めいた口調で言ってみた。

大村とそんな事できるとは思っていない。
冗談でも言って少し気を逸らせなければ、自分自身を落ち着かせなければ…

そう、思った……のに………




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