好機逸すべからず!!
週が開けても、後悔と自分自身に対する苛立ちは納まることなく、俺は落ち込んだ気分のまま出社する。
マンションから会社までは徒歩10分。
足取りは決して軽いものじゃなかったが、習慣とは恐ろしいもので、何も考えて無くても無意識に会社へと辿り着く。
そんな俺の視線の先に見つけたのは大村の後ろ姿で、数百メートル前を行く大村を見付ける事が出来る俺は、やっぱり大村の事が好きなんだ。
顔を合わせたくない。
そう思うが大村とは同じ部署で、顔を合わせない方が難しいという事はわかっている。
きっと大村自身も俺と顔を会わせるのに躊躇いがあるはず…。
というか、躊躇ってほしい。
躊躇なくいつもの様に振舞われると悲しいから…。
本当にもう忘れてしまったんじゃないのかと、思ってしまうから。
マンションから会社までは徒歩10分。
足取りは決して軽いものじゃなかったが、習慣とは恐ろしいもので、何も考えて無くても無意識に会社へと辿り着く。
そんな俺の視線の先に見つけたのは大村の後ろ姿で、数百メートル前を行く大村を見付ける事が出来る俺は、やっぱり大村の事が好きなんだ。
顔を合わせたくない。
そう思うが大村とは同じ部署で、顔を合わせない方が難しいという事はわかっている。
きっと大村自身も俺と顔を会わせるのに躊躇いがあるはず…。
というか、躊躇ってほしい。
躊躇なくいつもの様に振舞われると悲しいから…。
本当にもう忘れてしまったんじゃないのかと、思ってしまうから。