好機逸すべからず!!
「何?」

「あ、あのさ…。」

口篭りながらオドオドと大村が話し始めた内容は、どういった経緯でああなったのか。と訊ねるものだった。

そんな事、今更聞いてどうなるのだと言うのだ。

どうしてあんな事になったのか、それを聞いたって何かが変わるわけでもなし…。

「覚えてたら何か変わるわけ?忘れようって言ったのは大村だろ?」

そう言った俺の口調は冷たいものだった。

「でも…。」

一体俺にどうしろと言うのだ…。




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