好機逸すべからず!!
好機逸すべからず
「おはよう。」

俺の声に腕の中の彼女はピクンと身体を振るわせた。

腕のムズムズとした感覚に俺は目を覚ましたのだった。

「こそばいんだけど。」

彼女の髪に顔を埋めたまま言うと「ごめん。」と謝る彼女。

俺の腕を撫でていた掌を止め、一度ぎゅっと腕にしがみ付いたかと思うと、その向きを変える。

こちらを向いた彼女はやっぱり可愛くて、柔らかい髪も頬も唇にも触れたくて仕方ない。

俺は優しい表情を浮かべる彼女に期待して口を開いた。



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