好機逸すべからず!!
「まさか、覚えてないとか言わないよな?」

本当はピクピクと強張りそうな自分の頬。

それに気付かない振りをし、彼女に訊いた。

だけど彼女は何も応えない。

けれど、俺のすぐ目の前で目を伏せた彼女の顔が少し照れた様な表情だったから、俺もそれ以上は何も言わず、ほんのり赤くなった彼女の頬に優しく触れた。



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