好機逸すべからず!!
「あ!!赤石さん!!」

ぼんやりと二人の様子を眺めていると、こちらを向いた矢田部と目が合う。

「どうした?」

名前を呼ばれたのを良いことに俺は二人の方へと近づく。

「もう帰るんですか?」

「ああ。」

ニコニコと訊いてくる矢田部の腕に絡みついている大村。
酔っ払っていてもやっぱり俺の事が嫌いなのか、目も合わせず矢田部の腕に寄りかかるようにして目を閉じていた。



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