―不可能な共存―
次は矢崎ユウリの番。



「矢崎さん」


「なに?」


「次、あなたの番」


「めんどくさい」



そう言うあんたがめんどくさいワケよ。



ユウリは机の上に足を乗せて、一向に動こうとしなかった。



「めんどくさいとか言わないで、やってくれないと困るのよ」

「あんたが困っても、あたしには関係ねぇよ」


「とにかく…」



言いかけた時、ガタンと大きな音が教室内に響いた。
< 12 / 245 >

この作品をシェア

pagetop