―不可能な共存―
コウスケが椅子に座りながら、自分の机を蹴り倒していた。



「さっさとしろよ」



コウスケにそう言われたユウリは、むくれた。



「なんであんたに言われなきゃなんないの?」



消え入るような声でそう言ったユウリだったが、荒っぽく立ち上がると、ドラムの前の椅子に座った。



が、そのまま足と腕を組み動かなくなった。



「何してるの?」



ユウリは明らかに不機嫌だ。



「どうすればいいのかわかんない」


「さっき説明したでしょ?このリズムをドラムでやって」



あたしは、リズムがプリントされている用紙をユウリに差し出した。
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