―不可能な共存―
あたしがボーっとしている間に、すでに生徒達は各グループに分かれ、意見を出し合い、何を演奏するかを相談していた。
コウスケのいないあのグループはどうするのだろう。
その事が気になり、彼女たちの所に行ってみた。
「あんたたち、コウスケいなくてドラムどうすんの?別になくてもいいんだけど、なかったらしょぼくなるよ」
猫っ毛で背の低い桐生ヤマトにたずねてみた。
するとヤマトは、しっかり整えられた眉毛を垂らし、少し微笑んで言った。
「コウスケほどドラム出来る奴はこの学校にはしないしね。ツバキが歌いながらドラムもやるって」
以前ドラムのテストをした時にツバキのドラムさばきを見たけれど、決して上手いとは言えない出来だったように記憶している。
しかし、他のやつらも似たり寄ったりだ。
授業の一環とは言え、やるからにはキッチリこなしたいはずだし、ツバキも少し不安があるようだった。
そこで、あたしはふと単純な事に気がついた。
コウスケのいないあのグループはどうするのだろう。
その事が気になり、彼女たちの所に行ってみた。
「あんたたち、コウスケいなくてドラムどうすんの?別になくてもいいんだけど、なかったらしょぼくなるよ」
猫っ毛で背の低い桐生ヤマトにたずねてみた。
するとヤマトは、しっかり整えられた眉毛を垂らし、少し微笑んで言った。
「コウスケほどドラム出来る奴はこの学校にはしないしね。ツバキが歌いながらドラムもやるって」
以前ドラムのテストをした時にツバキのドラムさばきを見たけれど、決して上手いとは言えない出来だったように記憶している。
しかし、他のやつらも似たり寄ったりだ。
授業の一環とは言え、やるからにはキッチリこなしたいはずだし、ツバキも少し不安があるようだった。
そこで、あたしはふと単純な事に気がついた。