―不可能な共存―
あたしは一度大きく息を吸い込んだ。



それを勢いよく吐き出すと、息と一緒にいろんなものも吐き出せたような気がした。



「薬のせいで死んだ仲間もいた。だから自分だけイイコではいられなかった」


「仲間が…死んだの?」



コウスケはひどく悲しい声で言った。



優しい子だ。



「でもまぁ、正直言って自業自得だよね。何もしてあげられなかったあたしも悪いけど」


「でも、その人たちの事今でもちゃんと覚えてるじゃん。それで充分だよ」


「ありがとね」
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