―不可能な共存―
テツを監禁している倉庫へ行くと、コウスケがうずくまっていた。



「コウスケ…テツが死んだって…どういう事?」



あたしは、良くない事を想像していた。



暴れ出したテツをコウスケが殴り、そのまま意識を戻さなかったのではないかという事…



つまり、コウスケがテツを殺したのではないかと考えていた。



「兄貴…」



コウスケはゆっくり顔をあげると、小さな声で話し出した。



「自殺…したんだ。


俺が食い物買いにいってる間にやったみたいで…


帰ってきたらもう…


真っ黒になってた…」


「真っ黒って…?」










「自分で自分を燃やした」
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