―不可能な共存―
ただ、その一言を言った声がユウリの声に聞こえたのはあたしの錯覚なのだろうか。



そんな短い言葉だけでは声の主がだれかなんてわからないはずなのに、それをユウリだと思うなんて、自分で考えてる以上にユウリを疑っているのだろう。



そう考えていると、いてもたってもいられなくなった。



まだそれほど遅い時間でもないし、ユウリに直接会いに行こう。



髪を乾かし、洋服に着替えて、化粧はしないままユウリの家に向かった。
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