―不可能な共存―
気がつくと、あたしは自分のベッドで横になっていた。



部屋の中を見渡すと、ユウリがいた。



ハルもヤマトもいる。



「あれ?どうしたの?




ユウリに言った。



「気がついたんだね。よかった」



ユウリはホッとため息をついた。



「あたし、倒れたの?」



今まで倒れた事なんて一度もなかった。



なんだか不思議な気分だ。



ユウリはあたしが寝ているベッドに腰かけた。



「あたしたちがこの部屋に来た時、先生、ドア開けてくれたのと同時に倒れたんだよ。覚えてない?」



ぼんやりとその時の光景が蘇ってきた。



あたし、なんで倒れたんだろう。



「ユウリ」


「ん?」


「さっきの冗談笑えない」


「冗談?」



ユウリは自分が言った事を覚えていないようだ。



あ、もしかして。



覚えてないんじゃなくて、あれはあたしの夢だったのかもしれない。
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