―不可能な共存―
「蒸発?なんで?」



あたしはついに敬語を忘れた。


「理由はわかりませんが、とにかく行方不明になったんですよ」


「はぁ…で、どうして後任があたしなんです?」


「それが…誰もあのクラスの担任をやりたがらなくて…だから、生徒に一番年齢が近い藤嶺先生がいいんじゃないかと思いまして…」



あたしの事怖い割にはけっこう言いたい事言うじゃねぇか。



つまり、一番年下で身分も低いあたしに、イヤな仕事を押し付けようってわけなんでしょ?
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