―不可能な共存―
「そうですか、わかりました」



教頭は、あたしが意外に素直に引き受けたもんだから驚いている。



「引き受けて頂けるんですか?」


「はい」


「ありがとうございます」



教頭はあたしの手をつかみ、無理矢理に握手をした。



いてぇよ。
キモいよ。
放せよ。



他の教師たちもホッとしているのが見え見えだった。
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