―不可能な共存―
1限目終了のチャイムで目が覚めた。



この1時間爆睡していたようだ。



まだイマイチ起ききっていない頭でボーっとしていると、保健室のドアが開く音がした。



「カヅキちゃん、大丈夫?具合悪いって聞いたよ」



連城ツバキだ。



泣きそうな顔をしている。



すごく心配してくれているみたい。



「風邪?」



ツバキの隣には狭間コウスケもいる。



「ちょっと気分悪くなっただけだから、もう大丈夫。次のあなたたちの授業には出るから」



あたしがベッドから起き上がろうとすると、コウスケがあたしの頭を枕に抑えつけた。
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