―不可能な共存―
3時限目。



コウスケのクラスの授業だ。



ユウリにからまれる事を少しめんどくさいとおもいながら、音楽室に向かった。



ドアを開けようとしても、やっぱり素直に開いてくれない。



コウスケに教えてもらった通りに、思い切りドアを蹴った。



すると、ガコッという音がして、ドアが開いた。教室内は一瞬静かになる。



だから、気まずいって。



「またお前かよ」



こっちのセリフだよ。



さっきまでの落ちた気分が治ってきたのか、ユウリの発言を少し不快に思えた。



それもなんだかおかしな話だけど。
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