―不可能な共存―
「ハルには言われたくない。いつも見て見ぬフリしてたクセに。ムカつくんだけど」



ユウリは怒りの表情を露わにしていた。



あんたたちはあたしの授業の時は決まってケンカすんだね。



時間通りに始められたためしがないよ。



まったく。



「ムカついてんのは俺らの方だよ。ガキじゃねぇんだからちょっとは落ち着けよ」



ユウリはハルを思い切り睨んだ。



そのあとすぐに、あたしも睨まれた。



あーもう。



「あたしは別に気にしてないから。


矢崎さんがあたしの事嫌いなんだったらそれはもうしょうがない。


あたしだって昔は教師なんか大っ嫌いだったし。


殺してやろうかと思ったくらい」



教室内がスーッと静かになった。



へ?
あたし、なんか変な事言った?
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