―不可能な共存―
「なぁ」



コウスケの目つきが変わった。


鋭い目つき。



真剣な話をする気だ。



「はい」



「この間、俺が兄貴の名前言ったら急に態度変わったよな?」



マズい。



「気のせいじゃない?」


「絶対違う」



困った。



「今度話すから。とりあえず今日はバンドやって」



コウスケはため息をついた。



「わかったよ」



すごく物分かりのいいコウスケに感謝した。
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