―不可能な共存―
潜入
少女は1人で公園にいた。



周りには小さな子供達とその母親達がたくさんいる。



平和な光景。



少女も小さく微笑んでいるように見える。



ユラユラ揺れるブランコに乗りながら、オレンジ色の夕日を背景に考え事をしている少女の姿は美しい。



少女は一体今何を考えているのか。



少年の事なのか、あの魔法の粉の事なのか…



少女はふと公園の外にある歩道に目をやった。



そこには小学生が数人が楽しそうに会話をしながら歩いていた。



横断歩道を渡ろうとしている。


少女は何を考える事もなく、その子供達を見ていた。
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