―不可能な共存―
「あんたたち、とりあえずこっちきな」



2人の仲間達が駆け寄ってきたが、到着する前に少女は2人の頭を一発ずつ殴った。



2人は涙目で頭を押さえている。



その場に到着した仲間達は、自分の友人が知らない人に殴られている様子をみて、唖然としていた。



「あんな所で止まってたら危ないに決まってんだろうが!今度からは気をつけな」


「はい!」



2人は深くうなずいた。



少女は素直にかわいいと思った。



「みんなで仲良く帰るんだよ」



少女は2人の頭をなで、ニッコリと笑った。



「本当にありがとうございました!」



小学生達は小走りで去っていった。



少女は笑顔のまま見送る。
< 87 / 245 >

この作品をシェア

pagetop