―不可能な共存―
少女と南條はある場所に到着した。



「おい」



少女は怒っている。



「なんだ?」



南條は平然と答える。



「飯、おごってくれるんじゃねぇのかよ」


「そうだけど?」


「だったらなんでまたお前の部屋なんだよ!」



南條は悪びれる様子を少しも見せない。



「お前が飯作れ」


「ヤダ」


「あ、そう。じゃぁ、こっから自分の家まで歩いて帰るんだな?」



南條は笑いながら少女に小さな脅しをかけた。



少女は不機嫌になったが、歩くのはいやなので渋々南條の部屋に入っていった。
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