キスに恋して…最終章
いきなり甲斐さんの顔が目の前に現れ、私にキスをしようとしてきた


私は咄嗟に左の肘を上げて、甲斐さんからのキスを止めた


「あの…」


甲斐さんは舌打ちをした


「そのつもりじゃねえんなら、ついて来んなよ」


何それ…


確かにムード満点なこのシチュエーション


誰もいない真っ暗な星空の下


そういう雰囲気になってもオカシクはない


でも、私は反射的に甲斐さんからのキスを拒んだ


これが先生だったら…


これが良平だったら…


私はどうしていただろう


キスを受けていただろうか…





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