キスに恋して…最終章
「待っててね」


楓が助手席から降りた


俺は何でココにいるんだ?


帰りてえな…


車のバックミラーに二人が写っている


何だか楽しそうな顔してやがる


何だよ…楓の奴…


やっぱり昔のままの楓じゃなくなっちまったのか?


俺は…楓に利用されてるのか?


トントン…


車の窓ガラスを人差し指で叩く楓


俺は窓を少し開けた


「何だ?俺に用がねえんなら帰るぞ!」


これ以上楓が他の男と二人でいるのは見たくねえ


そんな俺の気持ちに少しも気付かない楓は、更に追い討ちをかけた






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